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メンブレンスイッチとメカニカルスイッチの違いについて 構造、原理価格など6つの観点からメリットとデメリットを紹介します

PCの周辺機器として1番大切とも言えるキーボードですが、そのキーボードの構造でも値段や性能が違ってきます。今回はそんなキーボードの構造の中でも特によく聞くメンブレンスイッチとメカニカルスイッチについて紹介します。これらの違いはゲームをする上では特に大切なことなのでよく理解しておきたいところです。みなさんもしっかり覚えておきましょう!

メンブレンスイッチとメカニカルスイッチとは?

キーボードや他の入力デバイスで一般的に使用されているスイッチタイプのことです。

メンブレンスイッチについて、さらに詳しく解説します。

メンブレンスイッチ

構造

ゴムドーム

メンブレンスイッチの基本構造は、ゴムドームの下に接点があり、キーを押すとゴムが押しつぶされて回路が接続される仕組みです。このゴムドームはシリコンやラバーでできており、弾力性があります。

メンブレンシート

ゴムドームの下には、2枚または3枚の薄いメンブレンシートがあり、これらのシートがキーを押すことで接触し、電気信号を送ります。

動作原理

  メンブレンスイッチは、キーを押したときにゴムドームが下に押し込まれ、メンブレンシートが接触して電気信号を送ることでキー入力が認識されます。ゴムドームが復元することでキーが元の位置に戻ります。

打鍵感

メンブレンスイッチの打鍵感は、柔らかく、静かで、ややスポンジのような感触があります。キーを押すときの抵抗が一定であり、タクタイルなフィードバックは少ないため、押し込んだ感触は控えめです。

耐久性

メンブレンスイッチの耐久性は、一般的に500万回程度のタイピングに耐えるとされています。しかし、ゴムドームが劣化することで打鍵感が変化したり、押下力が均一でなくなることがあるので経年劣化で500万回以下になることがほとんどです。

価格

メンブレンスイッチは比較的安価に製造できるため、全体的にコストが低く、低価格帯のキーボードに多く使用されます。そのため、予算を抑えたいユーザーや大量生産が求められる場面で採用されることが多いです。

静音性

  メンブレンスイッチは非常に静かで、打鍵音がほとんどないため、オフィスや公共の場など、静音性が求められる環境での使用に適しています。

使用

メンブレンスイッチは、一般的なデスクトップPC用のキーボードで使われており、スタンダードなキーボードといえます。

利点と欠点

利点

・安価で手に入りやすい。
・静音性が高い。
・薄型のデザインが可能で、ラップトップに適している。

  

欠点

・耐久性がメカニカルスイッチに劣る。
・打鍵感が一様で、タクタイルなフィードバックが少ないため、長時間のタイピングでは疲れやすい。
・ゴムドームの劣化により、打鍵感が変わりやすい。

適した使用用途

メンブレンスイッチは、静かで、安価のため自宅やオフィス、家庭など様々な使用に適しています。また、予算を抑えたいユーザーや、カジュアルな用途でキーボードを使用する場合にも適しています。
このように、メンブレンスイッチは手軽さや静音性が求められるシナリオで多く利用されており、その特性から広く普及しています。

メカニカルスイッチ

メカニカルスイッチは、キーボードの構造の中でも特に高品質であるとされ、ゲーマーやタイピストに広く愛用されています。この記事では、メカニカルスイッチの構造やその特性について詳しく解説します。メカニカルスイッチの理解は、ゲームや長時間のタイピング作業において、快適なキーボード選びの助けになります。

メカニカルスイッチの構造

メカニカルスイッチは、個々のキーに独立したスイッチメカニズムが組み込まれているのが特徴です。この独立した構造が、メカニカルキーボード特有のタクタイル感や耐久性を実現しています。以下は、メカニカルスイッチの基本的な構造についての解説です。

スプリング

メカニカルスイッチのコアとなる部品で、キーを押し下げる力に反発して元の位置に戻す役割を果たします。スプリングの強さや長さは、キーの押し込み感や反発力に直接影響を与えます。

ステム

キーキャップが取り付けられる部分で、スイッチが動作する際に重要な役割を担います。ステムの形状によって、スイッチのタイプが異なります。

接点

スイッチが押されることで、接点が接触し、電気信号が送られます。これにより、キー入力がコンピュータに認識されます。

メカニカルスイッチの動作原理

メカニカルスイッチは、キーを押すとステムがスプリングを圧縮し、接点が接触して電気信号が送られる仕組みです。このプロセスにより、キーがしっかりと押されたことを明確に感じることができます。また、キーを離すとスプリングが元に戻り、キーも元の位置に復元されます。

打鍵感

メカニカルスイッチの打鍵感は、多くの人に評価されています。キーを押し込む際の反発力や、スイッチが動作する瞬間のタクタイル感が特徴です。特に、クリックに特徴のあるスイッチ(例: Cherry MX Blue)は、キーが押されたことを音と感触で明確に伝えます。

CHERRY MXスイッチとは | ダイヤテック株式会社 (diatec.co.jp)

また、メカニカルスイッチにはさまざまな種類があり、スイッチのタイプによって打鍵感が異なります。例えば、リニアスイッチは滑らかで一定の抵抗感があり、クリック感がほとんどありません。一方、タクタイルスイッチは、キーを押し込む途中で軽い抵抗感があり、微妙なタクタイルフィードバックを提供します。

耐久性

メカニカルスイッチは非常に耐久性が高く、一般的に5000万回以上のキー押下に耐えるとされています。この耐久性により、メカニカルキーボードは長寿命で、頻繁にキーボードを使用するユーザーにとって信頼できる選択肢となります。

カスタマイズ性

メカニカルキーボードは、キーキャップを交換したり、ホットスワップ対応のモデルであればスイッチそのものを交換することも可能です。これにより、使用者の好みに合わせてキーボードの打鍵感や外観を自由にカスタマイズできます。

静音性

メカニカルスイッチは一般的にメンブレンスイッチよりも打鍵音が大きいですが、静音性に配慮したスイッチも存在します。静音性の高いスイッチは、通常のメカニカルスイッチよりも静かで、オフィスや共有スペースでの使用に適しています。

利点と欠点

利点

・優れた打鍵感
・タクタイル感やクリック感があり、タイピングやゲームプレイが快適。
・高い耐久性
・長期間使用しても性能が劣化しにくい。
・カスタマイズ性
・スイッチやキーキャップを交換でき、個性を表現できる。

欠点

・価格が高い
・メンブレンスイッチに比べて高価。
・騒音が大きい
・一部のスイッチは打鍵音が大きいため、静かな環境では不向き。
・重量がある
・構造が複雑で、全体的に重量が増す。

適した使用用途

メカニカルスイッチは、ゲームをする上での正確なキー入力が求められるシナリオや、長時間タイピングを行う場合に最適です。また、キーボードのカスタマイズを楽しみたいユーザーや、特定の打鍵感を求める人にとっても理想的な選択肢です。

このように、メカニカルスイッチは、打鍵感や耐久性、カスタマイズ性を重視するユーザーに広く支持されています。

以上がメンブレンスイッチとメカニカルスイッチの違いでした。

まとめるとメンブレンスイッチが一般的なキーボードでメカニカルスイッチはさらに入力速度、カスタマイズ性に優れたキーボードでした。自分の用途や好みに合わせて最適なスイッチを選ぶことが、快適なPC作業の鍵となります。それぞれのキーボードの特徴を理解して、自身にあったキーボードを探して見つけてくださいね!

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