
ゲーミングPCを購入したときに届く大きなダンボール。正直「場所を取るから早めに処分したい」と思う方も多いでしょう。ですが、このダンボールは引っ越し時にとても役立つ大切な保管アイテムです。
なぜなら、ゲーミングPCは精密機械であり、少しの衝撃や揺れでも故障するリスクがあるからです。中には、引っ越し業者が「精密機器は保証できない」としてPCの輸送を断るケースもあります。そのため、PCを守る準備は自分で行っておく必要があります。
今回は、引っ越しの際にゲーミングPCを安全に運ぶための5つの対策を紹介します。
目次
1. 届いたときのダンボールと緩衝材を保管しておく
ゲーミングPCを購入した際、メーカーやショップが梱包していたダンボールや緩衝材は、まさに「専用ケース」のようなものです。
PCパーツの形状に合わせて作られており、輸送時の揺れや衝撃を最小限に抑えてくれるため、これ以上の梱包材はありません。
もしスペースに余裕があるなら、ダンボールと内部の発泡スチロール・緩衝材を必ず保管しておきましょう。押し入れやクローゼットの上段などに立てかけておくだけでOKです。将来的に引っ越しだけでなく、修理や買い替え時の発送にも役立ちます。
2. 内部パーツの固定を行う

ゲーミングPCは見た目以上にデリケートです。特に以下のパーツは、移動中にズレたり外れたりする可能性があります。
•グラフィックボード(重量があり、輸送中に外れるリスク大)
•CPUクーラー(大型空冷や簡易水冷タイプは揺れに弱い)
•HDDやSSD(物理的に外れたり、コネクタ部分が緩む場合あり)
本格的に対策するなら、グラボを一度取り外して別梱包するのが安全です。ただし初心者にはハードルが高いため、最低限できることはPCケースの内部にエアパッキンや緩衝材を詰めて「中で揺れないようにする」ことです。
3. 引っ越し業者に精密機器扱いを依頼する
業者によってはパソコンの輸送をオプションで受け付けているところもあります。その際は「精密機器扱い」で依頼しましょう。
ただし注意点として、保証の対象外になることも多いです。つまり「壊れても弁償はできない」という条件付きでの輸送になるケースがあります。
そのため、業者任せにするのではなく、自分でもしっかりと梱包した上で預けるのが安心です。
4. 運搬はできれば自分で行う

可能であれば、ゲーミングPCは自分で車に積んで運ぶのが最も安全です。
ポイントは以下の通り:
•後部座席に置く(荷物室よりも振動が少ない)
•シートベルトで固定するか、クッションや毛布で周囲を保護する
•夏場はエアコンを効かせ、直射日光を避ける(高温による故障防止)
PCは一台数十万円する高額な精密機器です。大切な相棒を守るなら「自分の手で運ぶ」という選択も考えましょう。
5. データのバックアップを忘れずに
物理的にどれだけ気をつけても「絶対に壊れない」とは言い切れません。もし輸送中にHDDやSSDが破損してしまえば、大切なデータは二度と戻ってきません。
引っ越し前に必ず行っておきたいのが、データのバックアップです。
•外付けHDD/SSDにコピー
•クラウドストレージ(Google Drive、Dropbox、OneDriveなど)を利用
•重要データだけでもUSBメモリに保存
特にゲームのセーブデータや動画編集の素材、写真などは代替できないものです。物理的な対策と同じくらい重要視しましょう。
まとめ:ゲーミングPCは「精密機器」として扱うべし
引っ越しのとき、ゲーミングPCは冷蔵庫や洗濯機以上に気を使うべきアイテムです。
今回紹介した5つのポイントをおさらいすると
1.購入時のダンボールと緩衝材を保管
2.内部パーツの固定や緩衝材の詰め込み
3.業者に精密機器扱いで依頼
4.可能なら自分で運搬
5.データのバックアップ
これらを実践することで、故障のリスクを大きく減らすことができます。
「どうせ大丈夫だろう」と軽視すると、引っ越し先で電源が入らない…という悲劇になりかねません。新生活を気持ちよく始めるためにも、今のうちから準備しておきましょう。