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左手デバイスって本当に必要?結論:多くの人には不要です【コスパは微妙】

「左手デバイスがあれば作業効率が劇的に上がる!」「仕事の生産性がアップする!」

こういった宣伝文句、ガジェット好きなら一度は目にしたことがあるはずです。

確かに、左手用デバイス(左手キーボード・左手パッドなど)は、クリエイターやゲーマーの間で人気があります。

ですが、結論から言えば 多くの人にとって左手デバイスは“なくても困らない”アイテム です。

今回は、なぜそう言い切れるのか、実際のメリット・デメリット、そしてどんな人に向いているのかまで、ガジェットブロガーの視点で解説していきます。

左手デバイスとは?

まず簡単におさらいしておきましょう。

左手デバイスとは、キーボードとは別に左手で操作する補助用の入力機器のことです。代表的なものは以下の通り:

•動画編集やイラスト制作向けの「左手キーボード」

•ショートカットを割り当てられる「マクロパッド」

•ゲーム操作やストリーミング用の「左手パッド」

よく「作業が格段に速くなる」と紹介されますが、実際のところその効果は限定的です。

左手デバイスの“本当の”実力は?:効率は確かに上がるが「微々たるもの」

使ってみると分かりますが、左手デバイスでできることの多くは 「キーボードのショートカット操作」と本質的には同じ です。

例えば動画編集ソフトPremiere Proで「Ctrl+S(保存)」や「C(カット)」などの操作は、ショートカットを覚えておけばすぐにできます。左手デバイスに登録すれば“感覚的”に操作できるという違いはありますが、「根本的な効率」はさほど変わりません。

実際に私も左手デバイスを試しましたが、効果を体感できるのは 「1日10時間以上PCを使うような人」 くらいです。

逆に、1日2〜3時間程度の作業なら、効率の差はほぼ出ません。

コスパで考えると“微妙”なのが現実

左手デバイスは、安いものでも5,000円〜1万円台、高性能モデルなら2万円を超えることもあります。

ですが、費用対効果という観点で考えると、投資額に見合った効率アップとは言いがたいのが現実です。

なぜなら、以下のような改善策のほうが、ずっと低コストで効果が高いからです:

•よく使うショートカットを覚える

•タイピングスピードを上げる

•デュアルモニター環境を整える

これらは初期投資少額で、長期的な生産性向上に直結します。

左手デバイスに頼るよりも、まずは「自分の操作スキル」を伸ばすほうが圧倒的にコスパが良いのです。

左手デバイスが“本当に役立つ”ケースとは?

では、まったく意味がないのかというと、そうでもありません。

使いこなせば確かに効率は上がりますし、特定の作業ではキーボードよりも便利になるケース があります。

① 動画編集・イラスト制作など操作量が膨大な作業

Premiere Pro、After Effects、Clip Studio Paintといったソフトでは、数十〜数百種類のショートカットを使うことがあります。

このような環境では、左手デバイスに頻出操作を登録しておくだけで、操作が直感的になり、1日に何百回も行う動作がワンボタンで済むようになります。

② “微々たる差”でも追求したい人

「1秒でも早く操作したい」「全ての動作を最適化したい」という人がガジェットオタクには一部存在します。このような人には左手デバイスは有効です。

特にプロのクリエイターや長時間PCを触るエンジニアなど、「小さな効率アップの積み重ね」が大きな差になる環境では導入の価値があります。

左手デバイスが不要な人の特徴

逆に、次のような人には左手デバイスはおすすめしません。

•1日のPC作業時間が短い

•主にブラウジングや資料作成しかしていない

•コスパを重視したい

こうした場合、導入してもほとんど効果を実感できず、「買ったけど結局使わなかった」という結果になる可能性が高いです。

ゲーミング用途ではどうなのか?

ゲーマー向けの左手デバイス(左手用ゲームパッド)もありますが、これも「あると便利」レベルで、必須ではありません

キーボード操作に慣れている人なら、わざわざ乗り換えるメリットはあまりありません。

ただし、MMOやMOBAなどでスキルキーが多く、左手の操作が複雑になるゲームでは役立つケースもあります。

特にストリーミング配信者など、「一瞬の操作が勝敗を分ける」ようなプレイスタイルなら、導入を検討する価値はあります。

まとめ:左手デバイスは“刺さる人には刺さる”が、多くの人には不要

• 左手デバイスは「あると便利」ではあるが「なくても困らない」

• 効率は確かに上がるが、その差は微々たるもの

• コスパ重視ならショートカット習得や操作スキル向上のほうが先

• 動画編集・イラスト制作・長時間作業など、一部では大きな効果を発揮

結論として、「誰にでもおすすめできる万能ガジェットではない」というのが正直なところです。

「効率化」に興味がある人は、まず自分の作業スタイルを見直し、それでも足りないと感じたときに初めて検討するくらいでちょうど良いでしょう。

•左手デバイス=“魔法のツール”ではない

•導入の前に「ショートカットの習得」「環境改善」を優先

•長時間作業・プロ志向なら導入価値あり

「最新ガジェット」としては魅力的に見えますが、冷静に使い方を考えないと“置物”になりかねません。あなたの用途に本当に必要か、一度立ち止まって検討してみてください。

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